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La plus mignonne des petites souris 一番きれいな小ネズミの娘

今日はフランスの絵本です。

タイトル:La plus mignonne des petites souris 一番きれいな小ネズミの娘

出版社:Père Castor Flammarion フラマリオン社のPère Castorシリーズの一冊

出版年:1953年

(↓ うちのは古くて左側、色がとんでいます)

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表紙を見ただけでもうわくわくします。

小さいときにこの本を読んでもらった子は幸せだな、と思って羨ましくなります。

 

(残念ながら全部のページはスキャンできません)

最初のページ

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これがネズミのミナカジル家(注:Rongetoutとはなんでもかじってしまうという意味。皆齧る)のお宅です。

ミナカジル氏とミナカジル夫人には、それはそれは美しいお嬢ちゃんがおりました。

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ダンスも編み物もでき、お菓子も焼ければピアノだってひけるのです。

そろそろ嫁にやる年頃だ、うちの娘にふさわしいのは、世界で最も強い者でなければならない

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ミナカジル氏は婿を捜しにヘリコプターで旅に出ます。

 

 

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はじめに 上へ上へ飛んで、太陽の宮殿に行きました。

うちの娘の婿になってくださらぬか。あなたは世界で一番強いおかただ。

ミナカジル氏はそう言いました。

しかし太陽は思いもよらぬ返答をしました。

いや、それは間違いだ。わしより雲のほうが強い。雲はわしの姿を隠してしまうからな。

ミナカジル氏はペリコプターで下へと飛行し、雲のところへ行って聞きます。

すると雲は、自分をさっとふきはらう風の方が強いと言います。

 

ミナカジル氏は風車小屋に住む風のもとへ向かいます。

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雲のいうことは間違っている。あそこに建つ古い塔の方が強い。

わしがいくらびゅーびゅー吹いてもびくともしないからな。

 

ミナカジル氏はもうすっかり疲れていましたが、塔に向かって話しかけます。

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いやいや、残念だが、風は間違っておる。

わしより強いのは ネズミじゃ。ネズミはわしの一番丈夫な梁を ガジガジ齧りよる。

やつが齧り終えたときにゃ、わしは倒れてしまうだろうよ。

 

そこでミナカジル氏は そのコネズミに会いに行きます。

 

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うちの娘の婿になってくださらぬか。

小ネズミの中で一番きれいな娘じゃ。

コネズミは答えます。

お宅のお嬢さんのことはよく存じ上げております。

嫁にいただきとうございます。

 

めでたく二匹は結婚しました。盛大な式でした。

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ミナカジル氏はとっても満足です。なぜって娘は、

太陽より強い雲、

その雲より強い風、

その風より強い塔、

その塔より強いネズミのところに嫁いだのですから。

(終わり)

 

 

絵を描いた人はこちら。

f:id:cenecio:20160829162909p:plain挿絵画家、絵本作家 Étienne Morel (1924-1969)

対象年齢3歳から。今でもアマゾンで買えます。レビューを見ると、皆さん絵の美しさを絶賛!

可愛いし、ユーモアもあるし、気品も感じます。フランス語のテキストも簡潔でとてもいいと思います。

Étienne Morel氏は他にもたくさん作品があります。

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「赤いめんどり」という作品。

絵を見ただけですぐわかるほど、スタイルが確立されていますね。

 

 

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絵本キャンペーンの写真が可愛いので 最後に乗せておきます。