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ちいさいおうち The Little House

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ちいさいおうち (岩波の子どもの本) 1954
バージニア・リー・バートン (著, イラスト), 石井 桃子 (翻訳)

 

アメリカの絵本の古典、1942年の作品です。

主人公はちいさいおうちで、はじめは自然の中で幸せいっぱいに暮らしていましたが、次第にまわりの環境が変わって、都市化が進んでいきます。便利になる一方、緑や自然やゆとりが失われていきます。

 

この絵本は読み聞かせには注意を要する絵本、つまりちょっと長く、ちょっと重いテーマなんですね。小さな子供は飽きるかもしれません。

絵をじっくり眺め、ちいさいおうちの表情の変化を読み取っていく必要があります。

ちいさいおうちの顔(表情)が微妙に変わっていくのを見て、心情に共感できたら、すばらしい読書になると思います。

 

はじめは口元がにっこりしていたおうちも

この絵になると、かわいそう。

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うるさくて窮屈です。まだここに建っていることが不思議ですよね。

いなかののどかな日々を思い出し、あそこに帰れたらなあ、と夢見る日々ですが、自分ではどうしようもありません。

 

あるとき、ちいさいおうちを建てた人の、孫の孫の、そのまた孫にあたる人がやってきます。

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そしてお引越し。

 

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いなかでは、なにもかもが たいへん しずかでした。

この一文で物語は終わります。

 

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バージニア・リー・バートン(Virginia Lee Burton, 1909- 1968)

f:id:cenecio:20160719173759p:plain右端がバートン

Women Children's Book Illustrators--The Folly Cove Designers & Virignia Lee Burton

 

最初の絵本、『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』(CHOO CHOO)

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これは長男アーリス(アリスティデス、1932年2月17日 - )のために書きました。

 

第2作『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』(Mike Mulligan and His Steam Shovel)

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次男マイケル(1935年8月30日 - )のために書きました。

 

『ちいさいおうち』は夫のために書いたそうです。

1964年春に日本にも来ました。

 

ところがこの人、絵本以外にも凄かったんです。今回調べて初めて知りました。

テキスタイルデザインという分野!

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Folly Cove Designer print, Winter Boarders by Virginia Lee Burton Demetrios, 1941

https://jp.pinterest.com/pin/71635450293370488/

 

彼女が中心となって作ったデザイナーグループのサイトも。

(すみません。この辺、単に私のメモ用なので…)

www.capeannmuseum.org

 

で、MOEが特集号を組んでいたなんて、ちっとも知らず。

f:id:cenecio:20160719184504p:plainMOE 2009年9月号

ああ、もう遅いよ~って。

終わります。

 

今日の一枚

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通販で送られてきたビールを並べてうっとりしていたら、アリスが邪魔をする。