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フランダースの犬 A Dog of Flanders-2-

日本 アメリカ そのほか

ネロ少年

子供だと思ったら、15歳というのが驚き。日本のアニメだと9~10歳くらいの、無垢で純粋な子供に見えるから。でも15歳ともなると昔は中学を出て働いたわけで、もう小さな大人です。

ネロは画家になる夢を持っていて、才能もありました。夢を打ち明けられるのが、パトラッシュのほかに、アロワという少女です。

アロワは12歳で金持ちの農夫のひとり娘ですが、ネロのことが好きで、いつもネロとパトラッシュと遊んでいました。

まだ12歳だというのに、男たちはもう、アロワはいい妻になるだろうから、息子の結婚相手になってくれないものかと話していました。

このくだりは結構驚きます。そしてアロワの父親もネロを警戒するのです。

「アロワをあの若者に近づけちゃならないぞ」その夜、コゼツさんは妻に言いわたしました。「後で問題がおきそうな気がする。ネロはもう15歳だし、アロワは12歳だ。あいつは、顔も体つきもいい。」

妻はネロを気に入っていますが、夫のいうことに従います。

「あいつは無一文じゃないか。それに画家になるのを夢見たりしているから、よけいにわるい。これからは気をつけて、ふたいをひきはなしておきまさい。それができなければ、アロワを聖心会の尼さんにあずけて、まもらせてもいいんだぞ」

二人は恋をしている仲だったんですね。原作を読むまではわからないことでした。

ネロは少女にキスをし、きっぱりと信じている思いを告げました。「いつかかわるさ、アロワ。いつの日か、お父さんにあげた小さなマツの板が、銀でできてると思うほど値打ちが出るだろう。そうなれば、お父さんだって、ぼくに扉をあけてくれるよ。ただ、ぼくをずっと好きでいてくれ、アロワ。いつまでも、好きでいてくれればいい。きっと、ぼくはえらくなるから。」

皆さん、ストーリーは知っているでしょうし、アニメにも、私と違って詳しいでしょうから、私はアメリカで撮られた映画を簡単に紹介してみます。

 

フランダースの犬の映画

アメリカでは5本の映画が作られた。

①1914年 A/The Dog of Flanders

ネロ役は25歳の女優だった。フィルムは残っていないという。

 

②1924年 A Boy of Flanders「フランダースの少年」

当時活躍していた名子役ジャッキー・クーガンを起用。クーガンはチャップリン映画『キッド』(1921)や『オリヴァー・ツイスト』(1922)で成功した。

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Jackie Coogan (1914 - 1984)

ストーリーも原作とはラストが違い、ネロは絵の才能を認められて、コンクールの審査員の一人に、パトラッシュとともにひきとられる。

凄く可愛い!ネロのイメージを裏切らないですね。

 

③1935年 A Dog of Flanders  

これもハッピーエンドに終わる。映画は不人気だったようだ。

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名犬ラッシーのような強そうな犬。

 

④1960年 A Dog of Flanders  

カラー映画です。

ハッピーエンド。アメリカンドリームを叶える少年として描かれる。

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⑤1999年 A Dog of Flanders  

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パトラッシュは熊みたいに見える

 

最後の5作目では、ロケは本場ベルギーに行き、様々な町や村を選んで行われた。

最も大切なネロの村として、ちょうどうまいぐあいにこんなところがある。

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ここはボクレイクBokrijkといって、リンブルク州にある野外博物館だ。

 

Bokrijkのウィキペディアには、フジテレビのドキュメンタリー撮影風景の写真も。

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(Bokrijk filmset - Fuji-TV recordings for Dog of Flanders / Flanders no Inu (2007))

役者とディレクターかしら。このドキュメンタリーは見てみたいんですよね。

ストーリーというよりも、ベルギーの町並みや昔の暮らし、服装などを見たいな。

 

まだ続きます。

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写真:アントウェルペンのウィンドー