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つきのぼうや Drengen i månen

縦35cm × 横13cm の本

f:id:cenecio:20160702180121p:plain  f:id:cenecio:20160702180306p:plain つきのぼうや Drengen i månen

作・絵: イブ・スパング・オルセン Ib Spang Olsen

訳: やまのうち きよこ
出版社: 福音館書店

発行日: 1975年10月

 

こんな縦に長い本は目立ちますね。あれ、なんだろ、と手に取っちゃう。

で、開いてみれば縦長のわけがわかります。

月の使いの男の子が空から地上に降りてくる話なので、各ページ、上から下へ目を滑らせて、男の子の動きを追いかけながら読みます。

読み聞かせが生きる本です。子供はずっと絵をながめていられますから。

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(これがはじめのページ。左側に文がついています。)

おつきさまがふと下に目をやると、池の中のもうひとりの月に気づきます。

そこで、つきのぼうやを呼び、あの月を連れてきてくれ、と頼みます。

「はい、いってまいります」

ぼうやは籠をさげて元気よく駆け下ります。(ここから便宜上、絵を並べます。左から右へ進みますが、絵は全部じゃありません)

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綿雲の中を通って、びしょぬれになります。雲の下には飛行機が。

渡り鳥の群れに入ってしまいます。強い風も吹いて飛ばされもします。

糸のついたたこにも出会い、こうもりと、コガネムシと、小鳥と、とんぼと、たんぽぽの種と風船に出会います。

 

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はしごの娘からりんごをもらいました。月のぼうやは娘の髪に月のかけらをふりかけてやります。髪がいつもつやつやしているように。

煙突のすすで黒くなってしまいました。

「あ、つきのぼうやだ」

「はいってきてよ」と子供がふたり手招きをしますが、そんな暇はありません。

 

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ぼうやは町の通りへ降りていきました。店の前を通り過ぎ、船着き場を越えて、

ぱしゃーん!

水の中へ飛び込みました。

水の底で何かがきらきら光っています。ぼうやは手鏡を拾い上げてなかをのぞきこみました。

「わあ、なんて可愛らしいおつきさまだ!やっとみつけたぞ。さあ、つれてかえろう!」

 

(左頁、読んでください)

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顔の表情が豊かでユーモアがあって、文章のリズムが心地よく、「 」のせりふもおもしろいです。いかにも常識的な大人のことばとか。

あらすじではわからない細部の愉しみは、ぜひご自分でね。

 

著者

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( コトバンクから)

イブ・スパング オルセン
Ib Spang Olsen

(1921 i København – 2012)
デンマークの絵本作家,挿絵画家。コペンハーゲン生まれ。
美術学校でグラフィックアートを学び、教職についていたが、挿絵と絵本に専念するようになる。代表作として「はしれちいさいきかんしゃ」(’56年)、「つきのぼうや」(’62年)などがある。民話・昔話に関心を持っており、現代的テーマでありながら、ファンタスティックな要素も持ち合わせている。リトグラフの手法を取り入れた画法も特徴的である。’72年に国際アンデルセン賞を受賞し、その後も数々の賞を受けている。

 

 Halfdans ABC

これは子供にABCを教える絵本です。

例えばPPostbud 郵便屋さんですが、韻を踏んだ文がついていて、読み上げながら絵を見て楽しむしかけです。

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ほかにも

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Vはvaskebjørn アライグマ。洗濯するアライグマたちが可愛いですね。

デンマークの子どもたち、羨ましい!

こちらのサイト「オルセン ギャラリー」で全部見られます。

www.ibspangolsen.dk

デンマーク語はオランダ語に一番近い言葉と言われているので、私はだいたい内容がわかります。スウェーデン語はもう少し遠い言葉なので、自動翻訳をかけてオランダ語にしてから読むことがあります。

 

終わり

 

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(Copenhagen 1994)

デンマークといえば、小学生の子供たちをレゴランドに連れていった1994年の夏を思い出します。コペンハーゲンには、駅前にレトロな「チボリ遊園地」があります。

写真の運河近くのホテルに泊まって、このあたりの散歩を楽しみました。

レゴランドに行くには、コペンハーゲンから列車でほぼ丸一日かかりました。地図で見ても遠いでしょ。

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そのとき買ったレゴのキーホルダー、今現在でも使っています。