読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『森は生きている』 -2-

前回の『十二の月たち』の続きになっています。 このスラブ民話は、日本でもいろいろな形で知られています。 たとえば私の世代の人間は『森は生きている』(ソ連、1943年)という戯曲作品として知っています。 学校劇でこれをやった人たちもいます。 また子…

十二の月たち -1-

有名な民話です。 といっても日本ではどうでしょう。どのくらい知られていますかね。 人によるかもしれません。そのことはあとで説明します。 ロシアやチェコ・スロバキア地方では広く知られる民話で、様々なバリエーションが存在します。ちょうどシンデレラ…

きつねのかみさま  あまん きみこ ・酒井 駒子

女の子の名前はりえちゃんです。 きつねのかみさま (絵本・いつでもいっしょ) 大型本 – 2003/12 (イラスト) ポプラ社 りえと弟は、きつねの子たちとなわとびをして遊びました。それはりえのなわとびなのに、きつねの子は神様がくれたというのです。★2004年度…

出久根育「あめふらし」Das Meerhäschen-下-  

前回のグリム童話 Das Meerhäschen-上-の続きです。 魚の腹の中に隠れたつもりの若者ですが、王女は12番目の窓からのぞき、とうとう見つけ出してしまいました。 テキストを読めますね。 王女の頭、髪型というべきか、いつもシュールです。王女はこの国で絶…

出久根育の「あめふらし」 Das Meerhäschen-上-

一度見たら絶対に忘れられない絵。 ことばにならない強烈な印象を残します。しかもグリム童話? えっ、あめふらし? 絵を描いているのは 出久根育(でくね いく)さんという、プラハ在住の女性のかた。(詳しい紹介はあとのほうで) この本がパロル舎から出…

まどさんと さかたさんの ことばあそび

まどさんと さかたさんの ことばあそび (こみねのえほん) 単行本 – 1992/12まど みちお (著), 阪田 寛夫 (著), かみや しん (イラスト) まどみちおの詩「地球の用事」は前にも取り上げました。 今回はまどさんとさかたさん( 阪田 寛夫)、ふたりの詩人のめ…

フランダースの犬 -3- & イギリスの猫

いよいよ終わりです(笑) まだ書くことがあるのかと…(思っていらっしゃるでしょう)。 cenecio.hatenablog.com メインブログを含めるとこれで4記事め。 でも私にとって初めて、ひとつのストーリーとその受容のありかたを掘り下げてみる機会だったわけで、…

フランダースの犬 A Dog of Flanders-2-

ネロ少年 子供だと思ったら、15歳というのが驚き。日本のアニメだと9~10歳くらいの、無垢で純粋な子供に見えるから。でも15歳ともなると昔は中学を出て働いたわけで、もう小さな大人です。 ネロは画家になる夢を持っていて、才能もありました。夢を打ち明け…

フランダースの犬 A Dog of Flanders-1-

初めて完訳を読みました。 子供の時はリライトされた簡単な話を読んだんですが、可哀そうすぎて、あまり好きじゃありませんでした。 フランダースの犬 (偕成社文庫) 単行本 – 2011/3/17ウィーダ (著), 佐竹 美保 (イラスト), 雨沢 泰 (翻訳) (偕成社の解説…

ぐりとぐら

ぐりとぐら 作: 中川 李枝子絵: 大村 百合子出版社: 福音館書店 発行日: 1967年01月 まちがいなく古典の作品です。 もうこれだけ言って、終わりにしてもいいくらいです。 好きなところはいろいろあるけれど、 大きな卵でカステラを作ることにして、歌を…

わたしのワンピース

わたしのワンピース 作: 西巻 茅子出版社: こぐま社 発行日: 1969年12月 まっしろなきれ ふわふわって そらから おちてきた で始まります。 うちの娘がものすごく好きだった本です。 ミシン カタカタ わたしの ワンピースを つくろうっと ミシン カタカタ…

もじゃもじゃペーター Der Struwwelpeter

世界でもっとも成功した絵本 もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本) – 1985年 ハインリッヒ・ホフマン (著), ささき たづこ (翻訳) Der Struwwelpeter (Version 1858) わあ、なにこれ?きったな~い子!と誰しも思うでしょ。 爪は伸び放題、髪の毛も…

かさ 太田大八

かさ(絵本) 作・絵: 太田 大八出版社: 文研出版 字のない絵本。モノクロで、女の子の持つ傘だけが赤い。 よく見ると大人用の黒い傘を持っています。 ははあ、お父さんのお迎えかな。 道すがらいろいろなことに出会います。 (全部の絵を載せることはでき…

子うさぎましろのお話 

佐々木たづさんの童話集『もえる島』の中の一篇です。 それに絵をつけて絵本としてポプラ社から発行されました。 おはなし名作絵本(3) 子うさぎましろのお話 絵:三好 碩也 初版発行:1970年02月 佐々木たづ(1932-1998)は、東京都出身の児童文学作家。こ…

地球の用事 まどみちお 

104歳でなくなった まどみちお (1909 - 2014年)。 「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」など、日本人の子供時代と強く結びついている詩人です。 地球の用事 まど みちお ビーズつなぎの 手から おちた 赤い ビーズ 指さきから ひざへ ひざから ざぶとんへ …

ゆきがやんだら 酒井駒子  Komako Sakai

酒井さんはどれもすばらしいのですが、今回はこちら。 (学研) とても有名なのでなにも解説はいりませんね。 もしまだお読みでなく、お子さんと一緒に、というかたのために内容には触れないでおきましょう。 ただひとつ、外出の服装、びっくりしますよ。 あ…

虹伝説The Rainbow Goblins と 高中正義

美しくも衝撃的な絵本『虹伝説』 開くやいなや、めくるめく彩色の世界に絡めとられてしまう絵本。 虹を食べる七人の鬼(ゴブリン)」の話です。 私が持っているのは、 虹伝説 ウル デ・リコ (著), 津山 紘一 (翻訳) 1981年2月25日初版 小学館です。 まず開く…