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カッパの周辺・雑記(象牙多層球 をめぐって)チェコのカッパ-3-

最初に言及から始めさせてください。shellさまです。 わたしは実は・・カッパが怖いのです。苦手なのですよ・・・笑*鱗をもたない生き物で、ナマズとか山椒魚などの皮膚の感じがしますね わかります。あのヌルヌルがいやなんですよね。 逆に『おかしな結婚…

おかしな結婚式 (チェコのカッパ-2-) 

おかしな結婚式 大型本 – 1986/8ボフミル ジーハ (著), ヤン クドゥラーチェク (イラスト), 井出 弘子 (翻訳) 95ページ出版社: 童心社 (1986/08) 今日もカッパの話なのですが、初めて読む方は前回記事で、チェコのカッパの基本知識を仕入れてくださいね。 民…

おばけとかっぱ (チェコのカッパ-1-)

カッパ(かっぱ、河童)は 日本人なら誰でも知っている愛すべき妖怪です。 柳田國男の「河童駒引」や折口信夫などの著作も有名ですし、芥川龍之介 も『河童』(昭和2年)という作品を書いており、命日の7月24日は「河童忌」と呼ばれています。(芥川『河童』…

スロヴァキアが生んだ色彩の魔術師 ドゥシャン・カーライ『不思議の国のアリス』

ドゥシャン・カーライ 今日は作品というより、一人の画家の紹介です。 このかっこいいタイトル「スロヴァキアが生んだ色彩の魔術師」は、 もちろん私が考えたのではなくて、滋賀県立近代美術館の企画展から勝手に借りてきています。あとで紹介します。 前にs…

カロリーヌの絵本「ユピ学校へ行く」-3-

カロリーヌの絵本です。 今日はうちの子どもたちが大好きな「学校編」を紹介します。 大人の私たちが見ても笑えるかどうか、あとでぜひ意見を聞かせていただきたい。 表紙の犬はYoupi、 黒板に「ユピ学校へ行く」と書いてあります。 花2本+花2本=ブーケ…

白熊も食べたがるベルギーワッフル、作ってみました。

白熊さん、ベルギーにおいでなさい。 今朝はこんな記事を見つけてすっかりご機嫌です。 ワッフルは世界中で食されていると思いますが、ヨーロッパの人はすぐにベルギーのワッフルを思い浮かべるようです。しかもリエージュ風とブリュッセル風を。 もちろんオ…

カロリーヌの公現祭「王様のケーキ」

1月6日はカトリックの祝日です。 公現祭(エピファニー)といいまして、ガレット・デ・ロワという「王様のケーキ」(パイのほうが近いかな)を食べます。 切り分けられたケーキの中にそら豆(*フェーヴともいう。過去記事参照)が入っていたら、その日はい…

月にノーと言ったキツネ

『 月にノー(NON)と言ったキツネ』 フランスの本です。 タイトル:Le Renard qui disait non à la lune 発行日: 1 octobre 1974著者: Jacques Chessex 挿絵:Daniele Bour 出版社 : Grasset 新しいキツネ本といえるかな。 1974年発行のフランスの(絵)本…

『森は生きている』 -2-

前回の『十二の月たち』の続きになっています。 このスラブ民話は、日本でもいろいろな形で知られています。 たとえば私の世代の人間は『森は生きている』(ソ連、1943年)という戯曲作品として知っています。 学校劇でこれをやった人たちもいます。 また子…

十二の月たち -1-

有名な民話です。 といっても日本ではどうでしょう。どのくらい知られていますかね。 人によるかもしれません。そのことはあとで説明します。 ロシアやチェコ・スロバキア地方では広く知られる民話で、様々なバリエーションが存在します。ちょうどシンデレラ…

水の中のナイフ キツネ-3-  追記

イヌとカササギの物語 キツネを拾う イヌ(アンジェイ)とカササギ(クリスティーナ)は週末を湖ですごすために、車を走らせている。途中ヒッチハイクの若き青年、キツネを乗せてやる。キツネは普段乗せてもらうトラックが週末は走らないため困っていた。 イ…

キツネ再び

あれから2週間がたち、もう一度『キツネ』について。 キツネ Fox (Margaret Wild & Ron Brooks) - 子供の領分 Le Coin des enfants キツネ 大型本 – 2001/10マーガレット ワイルド (著), ロン ブルックス (イラスト) 出版社: BL出版 (2001/10) 動物が擬人…

アン・モーティマー(Anne Mortimer)の世界~クリスマスの絵本~

わたしね、白状すると、可愛いものが大好き! 小さくて可愛くて色がきれいなもの。 みなさんだってこどもの頃、自分の気に入ったものを集めたり切り抜いたりして、宝物として、箱や机の引き出しにしまっておいたのでは?私にとっては絵本だって同じ。 でも今…

キツネ  Fox (Margaret Wild & Ron Brooks)  

キツネ マミーさんから教えてもらった絵本です。 前回『きつねのかみさま』を扱ったので。 本当に教えてもらえてよかった。自分では絶対にたどり着けなかったから。 私の絵本との出会いは幾分受動的ですが、それでいいんだと思っています。 2004年出版のオー…

きつねのかみさま  あまん きみこ ・酒井 駒子

女の子の名前はりえちゃんです。 きつねのかみさま (絵本・いつでもいっしょ) 大型本 – 2003/12 (イラスト) ポプラ社 りえと弟は、きつねの子たちとなわとびをして遊びました。それはりえのなわとびなのに、きつねの子は神様がくれたというのです。★2004年度…

みんな~!!(訂正:12月19日)

こんにちは、みなさん! 今日は本の話ではなく、ちょっとお話したいこと。 二カ月も更新しないと、まず一か月目にはてなさんからメールがきます。「そろそろ記事を書きませんか。何でもいいですよ」といって、こんなお題はいかが、と提案してくれます。親切…

出久根育「あめふらし」Das Meerhäschen-下-  

前回のグリム童話 Das Meerhäschen-上-の続きです。 魚の腹の中に隠れたつもりの若者ですが、王女は12番目の窓からのぞき、とうとう見つけ出してしまいました。 テキストを読めますね。 王女の頭、髪型というべきか、いつもシュールです。王女はこの国で絶…

出久根育の「あめふらし」 Das Meerhäschen-上-

一度見たら絶対に忘れられない絵。 ことばにならない強烈な印象を残します。しかもグリム童話? えっ、あめふらし? 絵を描いているのは 出久根育(でくね いく)さんという、プラハ在住の女性のかた。(詳しい紹介はあとのほうで) この本がパロル舎から出…

ハンス・フィッシャーのメルヘンビルダー 

メルヘンビルダーってなに? 今日はこの辺をちょこっとお話したい。というのもこんな本 『フィッシャーが描いたグリムの昔話 メルヘンビルダー』を出せる日本ってすごいな、と素直に感心してしまうのです。(うちの本ではなく、夏休みの図書館で見つけた印象…

La plus mignonne des petites souris 一番きれいな小ネズミの娘

今日はフランスの絵本です。 タイトル:La plus mignonne des petites souris 一番きれいな小ネズミの娘 出版社:Père Castor Flammarion フラマリオン社のPère Castorシリーズの一冊 出版年:1953年 (↓ うちのは古くて左側、色がとんでいます) 表紙を…

ちいさなヒッポ 世界で一番美しいカバ マーシャ・ブラウン-2-

ちいさなヒッポ 作・絵: マーシャ・ブラウン訳: 内田 莉莎子出版社: 偕成社 発行日: 1984年 本を開くとね、 いきなりピンクの背景に、鶴とカバでしょ。 もうびっくりして次のページをめくると、またすごい! 額に収めて部屋に飾りたいわ、と思ってしまい…

三びきのやぎのがらがらどん マーシャ・ブラウン-1-

三びきのやぎのがらがらどん (ノルウェーの昔話) 絵: マーシャ・ブラウン訳: 瀬田 貞二出版社: 福音館書店 発行日: 1965年07月 「ノルウェーの昔話」となっているのは、ノルウェー人のふたり、アスビョルンセン(Peter Christen Asbjoernsen, 1812-188…

わたしとあそんで Play with me

わたしとあそんで 文・絵: マリー・ホール・エッツ訳: 与田 凖一出版社: 福音館書店 発行日: 1968年08月 つい3日前に同じ作家の「もりのなか」を扱いました。 cenecio.hateblo.jp アメリカで1955年に出版された本です。 youtubeで英語読み聞かせを見つけ…

おおかみと七ひきのこやぎ (グリム童話)

DER WOLF UND SIEBEN GEISSLEIN(Felix Hoffmann) おおかみと七ひきのこやぎ 作: グリム童話絵: フェリクス・ホフマン訳: 瀬田 貞二出版社: 福音館書店 発行日: 1967年4月1日 みんな知っているお話しですが、どの挿絵画家のバージョンで読むかによって…

もりのなか In the forest

もりのなか 作・絵: マリー・ホール・エッツ 訳: まさき るりこ出版社: 福音館書店 発行日: 1963年12月20日 マリー・ホール・エッツ (Marie Hall Ets)は1895年アメリカ ウィスコンシン州生まれ。動物と親しんだ幼少時代が、のちの作品に大きな影響をあ…

まどさんと さかたさんの ことばあそび

まどさんと さかたさんの ことばあそび (こみねのえほん) 単行本 – 1992/12まど みちお (著), 阪田 寛夫 (著), かみや しん (イラスト) まどみちおの詩「地球の用事」は前にも取り上げました。 今回はまどさんとさかたさん( 阪田 寛夫)、ふたりの詩人のめ…

ちいさいおうち The Little House

ちいさいおうち (岩波の子どもの本) 1954バージニア・リー・バートン (著, イラスト), 石井 桃子 (翻訳) アメリカの絵本の古典、1942年の作品です。 主人公はちいさいおうちで、はじめは自然の中で幸せいっぱいに暮らしていましたが、次第にまわりの環境が変…

フランダースの犬 -3- & イギリスの猫

いよいよ終わりです(笑) まだ書くことがあるのかと…(思っていらっしゃるでしょう)。 cenecio.hatenablog.com メインブログを含めるとこれで4記事め。 でも私にとって初めて、ひとつのストーリーとその受容のありかたを掘り下げてみる機会だったわけで、…

フランダースの犬 A Dog of Flanders-2-

ネロ少年 子供だと思ったら、15歳というのが驚き。日本のアニメだと9~10歳くらいの、無垢で純粋な子供に見えるから。でも15歳ともなると昔は中学を出て働いたわけで、もう小さな大人です。 ネロは画家になる夢を持っていて、才能もありました。夢を打ち明け…

フランダースの犬 A Dog of Flanders-1-

初めて完訳を読みました。 子供の時はリライトされた簡単な話を読んだんですが、可哀そうすぎて、あまり好きじゃありませんでした。 フランダースの犬 (偕成社文庫) 単行本 – 2011/3/17ウィーダ (著), 佐竹 美保 (イラスト), 雨沢 泰 (翻訳) (偕成社の解説…

つきのぼうや Drengen i månen

縦35cm × 横13cm の本 つきのぼうや Drengen i månen 作・絵: イブ・スパング・オルセン Ib Spang Olsen 訳: やまのうち きよこ出版社: 福音館書店 発行日: 1975年10月 こんな縦に長い本は目立ちますね。あれ、なんだろ、と手に取っちゃう。 で…

ぐりとぐら

ぐりとぐら 作: 中川 李枝子絵: 大村 百合子出版社: 福音館書店 発行日: 1967年01月 まちがいなく古典の作品です。 もうこれだけ言って、終わりにしてもいいくらいです。 好きなところはいろいろあるけれど、 大きな卵でカステラを作ることにして、歌を…

ラチとらいおん Laci és az oroszlán

ラチとらいおん 文・絵: マレーク・ベロニカ訳: 徳永 康元出版社: 福音館書店 発行日: 1965年07月 ハンガリーの絵本は、これしか知りません。 だけど世界的に有名で、古典といってもいいくらいでしょう。翻訳者もかの有名な徳永 康元(1912- 2003。この…

スイミー Swimmy Leo Lionni

スイミー 小さなかしこいさかなのはなし 作: レオ・レオニ訳: 谷川 俊太郎出版社: 好学社 初めての出会いは、子供たちが持っていた小学校の 国語教科書です。そこにお話が載っていて、しかし絵本ではないので、絵はこの本で初めて見ました。絵が美しい! …

りんごのき O jabloňce (Petiška)

ふたたびチェコに 昔はチェコスロバキアでした。長く連れ添いましたが、1993年に別れたんですね。 言葉はチェコ語、スロバキア語ですが、大変近く、互いに意思疎通は問題なくできます。スロバキア(地方)にはまだ行ったことがありません。 りんごのき 作: …

熊とにんげん Der bär und die leute (Reiner Zimnik)

チムニクの老成ぶり、恐るべし、の巻です。 熊とにんげん (新しい翻訳童話) – 1982年ライナー=チムニク (著, イラスト), 上田 真而子 (翻訳) 偕成社 熊を連れた熊おじさんとメドウィーチという名前の熊(ロシア語で「熊」の意味)が主人公。 熊おじさんには…

クレーン男 Der kran (Reiner zimnik)

わたしはクレーンが大好き。 ブリュッセルに住んでいたころ、窓からクレーンたちを眺めて暮らし、それはごく普通の日常風景だったのである。 毎朝、クレーンを操縦する人がやってきて、のぼっていく。昼にランチでいったん下に降りるが、そのあと日が暮れる…

わたしのワンピース

わたしのワンピース 作: 西巻 茅子出版社: こぐま社 発行日: 1969年12月 まっしろなきれ ふわふわって そらから おちてきた で始まります。 うちの娘がものすごく好きだった本です。 ミシン カタカタ わたしの ワンピースを つくろうっと ミシン カタカタ…

3びきのくま The Three Bears(トルストイ再話)

3びきのくま 作: L・N・トルストイ絵: バスネツォフ訳: 小笠原 豊樹出版社: 福音館書店 発行日: 1962年05月 森の中のお家に3匹のくまが暮らしていました。 おとうさんぐまは体が大きくて、名前はミハイル・イワノビッチ、おかあさんぐまは中くらいの体…

もじゃもじゃペーター Der Struwwelpeter

世界でもっとも成功した絵本 もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本) – 1985年 ハインリッヒ・ホフマン (著), ささき たづこ (翻訳) Der Struwwelpeter (Version 1858) わあ、なにこれ?きったな~い子!と誰しも思うでしょ。 爪は伸び放題、髪の毛も…

大好き! ヒゲ父さん Vater und Sohn

大好き!ヒゲ父さん―いたずらっ子に乾杯! Vater und Sohn Erich Ohser alias e.o.plauen (1903–1944). 著者はプラウエン。本名はErich Ohserという。 主人公はこの二人、お父さんと子供。 笑ったりしんみりしたり、今読んでも古びていないので驚いてしまう。 …

かさ 太田大八

かさ(絵本) 作・絵: 太田 大八出版社: 文研出版 字のない絵本。モノクロで、女の子の持つ傘だけが赤い。 よく見ると大人用の黒い傘を持っています。 ははあ、お父さんのお迎えかな。 道すがらいろいろなことに出会います。 (全部の絵を載せることはでき…

うさぎさん てつだって ほしいの MR. RABBIT AND THE LOVELY PRESENT

うさぎさんてつだってほしいの (1974/11/5)シャーロット・ゾロトウ (著), モーリス・センダック (イラスト) モーリス・センダックといえば、すぐに『かいじゅうたちのいるところ』があがるかもしれません。 1962年発行の『うさぎさん~』では、センダック…

はる なつ あき ふゆ SEASONS John Burningham

ほるぷ出版1985年の本です。 子供たちに四季の美しさ、自然の恵みやきびしさを教えてくれます。 はるに なったら ほら すを つくる とり どろんこで あそぶ ぶた とびはねる ひつじ このように始まります。 イギリスで1969年に出た絵本ですから、日本のしか…

子うさぎましろのお話 

佐々木たづさんの童話集『もえる島』の中の一篇です。 それに絵をつけて絵本としてポプラ社から発行されました。 おはなし名作絵本(3) 子うさぎましろのお話 絵:三好 碩也 初版発行:1970年02月 佐々木たづ(1932-1998)は、東京都出身の児童文学作家。こ…

ちびくろ・さんぼ The Story of Little Black Sambo

わたしのちびくろ・さんぼ こんなに波瀾万丈の運命をたどった本はないと思う。 ちょっと色がきついけど、好きだったお話。 もとは軍医であった夫に伴って、インドに滞在していたスコットランド人、ヘレン・バンナーマン(ヘレン・バナマン)が、自分の子供た…

さあ みんな ついておいで! Goat's Trail 

ブライアン・ワイルドスミスの楽しい穴あき絵本 日本語版のタイトルは、原題Goat's Trailとは違いますが、中身をうまく言い当てています。やぎが山からふもとの町へ降りていく途中、だんだんに仲間を増やしていく話ですから。 著者ブライアン・ワイルドスミ…

地球の用事 まどみちお 

104歳でなくなった まどみちお (1909 - 2014年)。 「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」など、日本人の子供時代と強く結びついている詩人です。 地球の用事 まど みちお ビーズつなぎの 手から おちた 赤い ビーズ 指さきから ひざへ ひざから ざぶとんへ …

わにくん Krokodil, Krokodil

恐ろしく美しい本。 ビネッテ・シュレーダー 、恐るべし! 作: ペーター・ニクル Peter Nickl絵: ビネッテ・シュレーダー Binette Schroeder訳: 矢川 澄子出版社: 偕成社 おしゃれで気品あるシュールさに満ちた、そしてあちこちに目くばせとアイロニーが…

葉っぱのきもち Alle meine Blätter

葉っぱのきもち – 1989/12ヨゼフ ・グッゲンモース Josef Guggenmos (著), イルムガルト・ ルフト Irmgard Lucht (イラスト) ひらのきょうこ(訳) 1971年ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞。 扉にこう書いてあります。 さかなになるような葉をあつめ…