あおい ふね LE BATEAU BLUE(最終回) http://cenecio.hatenablog.com/へ引越中🌸

アメリカの作家 マーガレット・ バーディックの絵本です。

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Le bateau bleu Album –

de M Burdick (Auteur)

Gautier Languereau (1 janvier 1991)

 左:フランス語訳

右:原書『カワウソのボビーと青いボート』

 これはさすがに翻訳はないだろうと思っていたら、ちゃんとありました。

日本、おそるべし!

『ボビーとそらいろのヨット』―カエデのもりのものがたり 

マーガレット バーディック (著), Margaret Burdick (原著),

渡辺 茂男 (翻訳)童話館出版 (1995/11)

カワウソのルーくんは ある日 アナグマがやっている「アナグマストアー」のウィンドーで、きれいな空色のヨットを見つけます。

ヨットの左側に伝言がありました。

「ビーバーおじさんの手作りのふねです。

 何かと交換でさしあげます」

 ルーは考えます。ビーバーおじさんはどんなものが好きかな。

森で色づいた落ち葉を集めることにしました。

赤、黄色、橙色の、いちばんきれいな葉を集めます。

(絵は全部ではありません、念のため)

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ルーはアナグマストアーへ持っていって、アナグマおじさんに見せます。

するとおじさんは首をふります。「ビーバーさんは喜ばないよ」。

ルーはがっかりしました。前にお母さんにあげたらすごく喜んでくれたのに。

「だって冬がくるころには、葉っぱは色がなくなってしまうだろ。君には青いヨットがあるが、ビーバーさんには何も残らない」

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「たしかに、いい交換じゃないね」ルーは納得します。

次にルーは楡の木の枝を集めて束にし、それを持ってきました。

「見て。いい楡の枝でしょう。きっとビーバーさんはおいしいっていうよ」

でもアナグマおじさんは言います。

「かじったらなくなるよ。君にはヨットが残るけどね。ほら、枝と引き換えにおいしいさかなをあげよう」

ルーは魚を家に持ち帰り、家族みんなでおいしくいただきました。

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それから水遊びの時に見つけた色とりどりのきれいな石を集めました。

ところが乾いてしまうときれいでも何でもなくなってしまうのでした。

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森のいろんな動物たちが集まって、ウィンドーの青いヨットをみています。

ルーは沈む夕日を見ながら考えます。

ずっと長く喜びが続くものってなんだろう。

夜、ルーは青いヨットの夢を見ました。

金色の夕陽を浴びて 湖面を滑るように走るヨット。

ヨットの帆の色は落ち葉色

そして月が遠くで、丸くてすべすべの石みたいに輝いています。

 

次の朝、ルーはもう何をすべきかわかっていました。

絵の具道具を出し、ゆうべ見た夢を思い起こすのです。

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すばらしい絵だね。きっとビーバーさんも気にいってくれるよ、

そうアナグマおじさんが言いました。

 

それからこうなりましたよ。(このあと文字テキストなし。絵だけです)

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(おしまい)

 

さてどうでしたか。

ルーは何にするのかと最後までドキドキしました。

また絵が優しいタッチでほんわかしていいですね。絵の細部にもいろいろな発見があって、可愛い動物があちこちにいます。

著者についてはまったく情報が得られませんでした。

ですがこんなサイトを見つけ、興味深く読みました。 

マーガレット・バーディック -子どもの心を理解するための絵本データベース|鳴門教育大学

このサイトについて

子どもの心に関する絵本の主題別検索ができます。
絵本名や作家名,画家名,出版社などの絵本の基本的書誌項目に,具体的内容をあらわすストーリーや主人公の性別,年齢層も付け加えられています。絵本の内容はさらに分析され,6個の大主題とそれに連なる280の主題で分類され収録されています。

大主題は「生活と自立」,「自我・自己形成」,「友達・遊び」,「性格」,「心」,「家族」です。
収録の絵本の大部分は児童図書室に所蔵し,閲覧利用できるようになっています。データの修正や更新も行う予定です。
データベースの詳細については,「絵本の心理学-こどもの心を理解するために」(佐々木宏子著 新曜社 2000)を参照してください。

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ひとまず 我が家にある本のうち 半分は見ました。

書棚の奥から取り出すときのドキドキ感が 今もう懐かしく思います。

長らくありがとうございました。

 

すばらしい ひこうき ネズミのお話-2-

すばらしいひこうき(L'AVION MERVEILLEUX)

今日はこれ。前回と同じ  Heather S. Buchanan(ヘザー・シンクレア・ブキャナン)の作品です。やはり1985年のもの。

 

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前にも書きましたが、フランスで買ったイギリスの絵本です。

ネズミ好きの我が家は、ついつい手が伸びて買ってしまうんですね

つきあわせてすみません。

そして邦訳はちゃんとあるのです。日本に帰ると何でもあるので、びっくりします。

 表紙の絵が違いますけど。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51YDKB72K2L.jpg

ジョージ・マウス はじめてのぼうけん– 2005/5
ヘザー・シンクレア ブキャナン (著),評論社

  

ネズミのロビンくんを紹介します。

両親と5匹の姉妹と木のうろに住んでいます。

いま(下の絵)は何を読んでいると思います?

新聞です。地球を一周するすごく速い飛行機のことが出ています。

そうそう、ちょうど自分も空を飛んで世界をめぐりたいな、と思っていたのでした。

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これはアトリエ。

ね、何をしようとしているかわかるでしょう。

ロビンは手仕事が大好き。発明家なんです。

必要なものを集めて、設計図を描いて。どこに?ってその黄色い葉っぱにですよ。

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お母さんが朝ごはんを作っています。

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何日もかかりましたが、すてきな飛行機ができあがりました。

あとはヘアピンのプロペラをつけるだけなんですが、これをどうやって回すかー

いいアイディアが浮かびません。

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気分転換にピクニックに行きましょう。

木の実を持って小川のほとりにやってきました。

小さな妹がふたり、楽し気に跳ねていますと、

突然大きな音が響きました。

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それは人間でした。おなじくピクニックに来ていたのです。

男の方はいびきをかいています。

足のところにガラスの広口瓶があって、赤いゴムが妹ネズミの頭にかかりました。

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二人は走って逃げて みんなのもとに帰りました。

その赤いゴムを見たロビンは はたと思いついたのです。

そしてアトリエへ走り出しました。

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ほら、赤いゴムで

プロペラのピンを回すのですよ。

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ロビンは飛行士の帽子をかぶり、

寒くないようにとお母さんが編んでくれた服を着て、

シートベルトを締めました。

お父さんネズミがプロペラをグルグルと、少なくとも50回は回してくれました。

 

いよいよその時がやってきました。

お父さんネズミはプロペラを放しました。

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冒険家の気分で空を飛び、かなりの距離をやってきました。

ところがだんだん速さが落ちてきて、ロビンの飛行機は木の太い枝に不時着陸しました。危なかったですが、けがはありませんよ。

再びプロペラを回して、素早く飛び乗り、家路につきました。

家族はみんな集まって、ロビンがよく見えるようにろうそくを灯し、ロビンの帰りを待っていました。

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 無事に着陸できました。

といってもそこは、お父さんネズミがくわを入れたばかりの菜園だったのですが。

でもお父さんはちっとも怒りませんでした。大切な息子の帰還が嬉しかったのです。

そしてロビンは、顔いっぱいに笑みを浮かべています。

悦びと誇らしさで溢れんばかりの。

飛行士にして探検家のネズミなんですもの。

おしまい

 

 

著者 ヘザー・シンクレア・ブキャナン

 

   http://www.georgeandmatildamouse.co.uk/assets/images/Heather.jpg

 

これまた愛らしいホームページをお持ちのブキャナンさん。

小さいころから絵を描くのが好き。8歳のときにハムスターを飼い始め、子どもをたくさん産むので増えました。するとお父さんが古いクローゼットを改造して、ハムスターのおうちを作ってくれました。ハムスター全員に名前をつけ、よく観察するようになり、スケッチを始めました。そしてハムスターが主人公の物語を編み出したというわけです。本はいまのところ12冊出ているそうです。

 

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Heather Buchanan : Meet Heather

http://www.georgeandmatildamouse.co.uk/assets/images/H_girl.jpg9歳のころのブキャナンさん

お話はここまで。

お針子ニネット ネズミのお話-1-

お針子ニネット(NINETTE COUTURIERE)

Heather S. Buchanan(ヘザー・シンクレア・ブキャナン)作、1985年の本。

子どもたちが大好きだった本であり、また我が家はハムスター教、いえ、ハムスター狂時代があったものだから、この手の本は思い出深いです。

 

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 ヘザー・シンクレア・ブキャナンはイギリス人で英語からの翻訳なんです。

 で、これを書こうと決めて調べてみたら なんと翻訳がありました。

日本ってすごい、なんでもあるんだな。

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マチルダ・マウスのすてきなおうち

(評論社の児童図書館・絵本の部屋) 単行本 – 2005/5

 ニネットはおねえちゃんネズミ。両親と双子の弟と暮らしています。

場所はというと 老婦人の家の片隅、

ふたのとれた中国製のティーポットの中。

一家の集合写真を見てください。

 

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この本はどのページにも、四隅に可愛い服を着たネズミが描かれています。

私は右上のが好みです。

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ニネットは好奇心いっぱいで手先の器用な女の子。

老婦人の針仕事をじっと見ています。

今、計画していることがあるんです。

 

ネズミたちのおうちの中はこんなふう。

絵をみているだけで楽しいですね。

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興味がありましたら、ご自分で読んでいただくとして

あとはざっくりと。

ニネットは弟ふたりにチョッキを作ってあげたいのです。

それで勇気をだして老婦人のお裁縫籠へ冒険です。

勇敢で賢いニネット。

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糸を体に巻き付け、針を持っています。

一寸法師みたい。

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小さな弟が足で踏んでいるのは綿です。

ニネットはパッチワークですてきなチョッキを作ります。

あとはボタンをつけるだけ。

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ボタンを選びおえて戻ろうとしたら、

まあ、あのいたずらっ子たちがティーポットから出てきている!

大変!猫にも見つかった。

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なんとかふたりは逃げました。

でも二ネットは?

 

ポットのところに猫がいますよ。

こっちを見ているし。

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しかし猫はそのとき飾り皿を落としてしまい、その音を聞きつけた老婦人がやってきて、猫を庭へ出してくれたのでした。

ああ、よかった。

こわかったですね。

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最後はみんなで輪になって踊っています。

すてきなパッチワークの服を着て。

おしまい。

 

 

イギリスといえば

借りぐらしのアリエッティ」の原作になったメアリー・ノートンのシリーズもありますね。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51OY5yNNKKL._SX347_BO1,204,203,200_.jpg

 

みなさん、不思議に思ったことはありませんか。

童話や絵本や児童向けの文学は 圧倒的に北ヨーロッパとイギリスが優れているんです。

これについてポール・アザールはこのようなことを述べています。

「南国に対する北国の優越性について」の中で

北ヨーロッパの風土、厳しい自然や森や山々が、空想を広げるのに適しているからだ

https://www.kinokuniya.co.jp/images/goods/ar2/web/imgdata2/large/43140/4314000031.jpg出典はこちら

『本・子ども・大人』

アザール,ポール【著】〈Paul Hazard〉/矢崎 源九郎/横山 正矢【共訳】

第3章 南国に対する北国の優越性について(南国に少ない児童文学;イギリスの子守唄 ほか)

 次回、もうひとつのネズミのお話。

 

 

ムスティクのぼうけん

子どもが眠くなるのはどうしてか?

 

それはね、眠りの精の「砂売りおじさん」が 目の中に砂をたらしこむためなんです。

ヨーロッパではそう言い伝えられており、子ども時分はみんなが信じています。

 

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『ムスティクのぼうけん』 Moustique et le marchand de sable

 

なに、それ?きっと誰も知らないお話でしょうね。

私が子どものころのフランスの児童文学・・・ちょっと古いけど。それは写真を見てもわかります(笑)。箱がボロボロ。本の表紙は箱の絵と同じです。

ポール・ギュット( 作)塚原亮一( 訳)センバ太郎 (絵)

シリーズ名 新しい世界の童話シリーズ 11 学習研究社1966年(*)

f:id:cenecio:20160602112315p:plain原書。少年の名前がムスティク。

Moustique et le Marchand de Sable Cartonné – 1 janvier 1957
 PAUL GUTH (Auteur)

 

ムスティクは という意味。なぜってちびで手も足も小さく細く、なのにびっくりするほど元気いっぱいだから。朝、顔を洗う時、水を天井まで飛ばすし、歯ブラシは喉につまらせるし、服を着るときもズボンを破いたり。

学校でもじっと座ってなんかいないし、家に帰れば口いっぱいに食べ物をほおばり、庭に飛び出したかと思うと跳ねまわり、木登りし、また食堂に舞い戻ってはパンで遊びだすしまつ。

夜もなかなか寝ません。お母さんが言う。

「目をつぶってごらん。すぐに砂売りおじさんがやってくるわ」

するとムスティクは、砂売りおじさんに会いたいからずっと目を開けている、と言い張ります。幾晩も遅くまで起きていますが、おじさんには会えません。とうとう風邪をひいてしまい、熱にうかされて見た夢のなかで、白マントをはおり、口ひげをはやした男に出会います。ガラス瓶をぬっと差し出すや、ムスティクの目にさらさらと砂を流し込むのでした。

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ムスティクはこちらから出向くことにします。何週間もかかって食料をためこみ、準備をし、両親に手紙も書いて、さあ出発!

海岸行きの汽車に乗り、浜辺に着きました。そこで砂売りおじさんを捜しますが見つかりません。ひょんなことでホテルの支配人と知り合ってエレベーターボーイの仕事をもらいます。仕事をこなしながら、世界地図を研究し、アフリカに向かうことに。

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マルセイユまで列車で行き、そこからアフリカ行きの汽船に乗せてもらいました。

ムスティクはアルジェの南にあるサハラ砂漠が、世界中で一番砂のたくさんあるところだと知っていました。

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陽気なトラック運転手三人と知り合い、トラックに乗せてもらいます。彼らもちょうどサハラ砂漠にむかうところだったから。

ムスティクが砂売りおじさんを捜しにいくことを告げるとおれたちも同じ方面に行くのだから手伝ってあげるよ」。

空の星も砂漠の砂とおなじようにたくさんあるなあ、とムスティクは感心しています。砂漠の王様は砂売りおじさんで、空の王様は神さまです。ムスティクの頭の中で、砂売りおじさんと神さまがごちゃ混ぜになってしまいました。

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 砂売りおじさんは熊手で砂をかき集め、空では神さまが星をまきちらします。

 

地下に広がる町

サハラ砂漠の熱いことといったら!おじさんが見つからないのは、もしかして涼しい地下で暮らしているのでは?ムスティクはそう考えます。

地下の町にはエレベーターで降りていくのです。するとパリのコンコルド広場よりも広い広場に着きました。

その広場は「とびきり上等の砂の広場」という名前で、砂の像が立っています。太古の昔から砂を作ってきた、有名な砂つくりの偉人たちの像です。

 

12本の通りのなまえがおもしろい。下のページでどうぞ。

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それぞれの通りには砂でできた家がならんでいる。砂でできたテレビ画面には、砂でできた写真が映っていますが、ひっきりなしに崩れ落ちている。

砂をつくる工場やベルトコンベヤーのあるところを通りぬけて、「砂売りおじさんの広場」にやってきました。

砂売りおじさんの玉座は金色でぴかぴかと眩しくて、おじさんは玉座にどっかり座っていました。

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おじさんは労働者たちに指図をしています。そこでつめている砂は、「とてもとても細かい砂一号」という種類でした。びんというびんには、子どもたちを眠らせるときに使う砂がぎっしりと詰まっていました。女工さんたちはびんを小さな箱に詰め、送り先の番地を書いていました。

ムスティクは切手集めをやっていたから、小箱に世界中の切手が貼ってあることに気が付きました。驚いたことに、自分宛ての小箱を見つけました。

「ムスティク用。送り先、両親の家…」

両親の家、という字にハッとして目をさましました。トラックに揺られながら眠っていたのでした、

両親は自分を捜しまわっているだろう、どんなに悲しんでいるだろうかと考え、泣き出したいきもちになりました。

朝の太陽が顔を見せたころ、砂漠の上に広がる空は薔薇色に染まり、遠くのほうに、高い鉄の柱と小屋が見えました。

「さあ、やっとついたぞ」運転手がいいました。

「あの鉄の柱は何なの?」

「あれは、石油をくみ出すための井戸だぞ」

トラックがとまると運転手が言います。

「さて、これから坊やを驚かせてやるぞ」

「じゃ、砂売りおじさんに会わせてくれるんだね」

働いている人たちが興味しんしんで、その子はだれだと聞いてきます。立ち並ぶ労働者用の小屋の3番目に来ました。

「さあ、ここだ」

小屋に足を踏み入れたムスティクは、思わず、あっと叫びました。

ひとりの男が椅子に腰かけてオレンジジュースを飲んでいました。それはおとうさんだったのです。

「やっ、ムスティク!わたしのかわいいムスティク」

おとうさんはジュースをひっくり返してしまいました。

砂漠の真ん中で砂売りおじさんに会えたらどんなに嬉しかったでしょう。でもおとうさんに会えたほうがずっとずっと嬉しいことでした。

おとうさんはフランスで一番の腕利きの石油技師で、これまでもいくつも油田を発見した人です。

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ムスティクが家を出てから、新聞やテレビに写真が乗り、ラジオも繰り返しムスティクのことを放送しました。

「名前はムスティク。小さな男の子です。小さな目、小さな顔・・・。」

トラックの運転手が新聞の写真を思い出してくれたおかげで、お父さんに会えたのです。

次の日、二人はフランス行きの飛行機に乗りました。

「砂売りおじさんはどこにいるんだろう」

「おまえが眠るたんびに、すぐにやってきてくれるよ。目をつぶらないと、おじさんは現れないんだ」

「じゃ、目をあけたら?」

「とたんに姿を隠してしまう。いいかね、この世で一番美しいものは、毎日の暮らしの中のあるのだ。しかもその美しいものは、目をつぶったときにだけ見えるのだよ」

「おやすみ。砂売りおじさん」

ムスティクは低い声でつぶやいて、そのままぐっすりと眠ってしまいました。

(おわり)

 

著者  ポール・ギュット(1910.ー1997)

フランスの小説家,ジャーナリスト。高校教師を経て文筆活動に入る。

自伝的な小説『世間知らず』 Mémoires d'un naïf (1953) とその連作小説ナイーブシリーズや『お痩せのジャンヌ』 Jeanne la Mince (60) シリーズなど、ユーモア小説で人気を博した。

児童向けではムスティク少年を主人公とする本書のほか、『ムスティックと青ひげおじさん』『ムスティック月へ行く』など。

 

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Paul Guth Stock Photos and Pictures | Getty Images

左:サイン会のポール・ギュット

右:書斎のポール・ギュット

 

我が家にあるギュットさんの

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中央の数冊がギュットの小説です。

たぶん今はもう読まれないでしょうけど、1950 ~70年代にかけては人気作家で、サイン会にはご婦人方に囲まれたようです。

  

追記:参考までに

(*)新しい世界の童話シリーズ (学習研究社1966年)

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みなさんはどれを読んだことがありますか。

 

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おかしな結婚式 (チェコのカッパ-2-) +カッパの周辺・雑記

おかしな結婚式 大型本 – 1986/8
ボフミル ジーハ (著), ヤン クドゥラーチェク (イラスト), 井出 弘子 (翻訳) 95ページ
出版社: 童心社 (1986/08)

 

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今日もカッパの話なのですが、初めて読む方は前回記事で、チェコのカッパの基本知識仕入れてくださいね。

民話や伝説を扱っているのではなく、子ども向けに書かれた作品を読んでいます。

 

さてこの本には、カッパは何匹も出てきます。カッパならではの特徴はあまりなくて、私たちと似ている人間臭いカッパです。

 

このスターレク爺さんはカッパの親分。銀の池に住んでいる。

いつも家来のナマズを従えている。水の中でも親分、そして陸の野原や森においてもやっぱり親分。長老といった風格ですね。

f:id:cenecio:20170303183718p:plainスターレク

スターレクには気にかかることがある。

鯉のベーナが結婚式を挙げたがらないことだ。ベーナはもう若くもなく、長いことヨハンカ(同じく鯉)と連れ添っていて、子どももたくさんいる。

しかしけじめとして式を挙げてもらいたい。スターレク説得にあたるのだが、鯉のベーナは反抗的だ。頭にかぶった麦わら帽子は脱がないし、パイプタバコを吸っている。タバコはカッパにだけ許されていることなのに。

「ときどき王冠をかぶったりしているそうじゃないか」とスターレクは問いただす。

「子どもたちと王様ごっこをしていたもんで」とベーナ。

 

ねえ皆さん、この辺で「ええっ?!」と思うでしょう。

鯉って魚なのに帽子や王冠かぶったりパイプくわえたりするわけ?

そう、お話を作った人(回をあらためて紹介する)と絵を描いた人は別なのですが、初めて絵を見たとき、お話にそぐわない気がして仰天しました。

なんと可愛い装飾的な鯉であることか!しかもどうやって描いたの?と思いました。

 

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パイプをくわえているのがベーナ。隣がヨハンカ。

 

ベーナはしぶしぶ、スターレクのいうことを聞いて結婚式をあげる約束をする。

「これからすぐ家へかえり、ちゃんと用意をするのだ。水曜日、太陽が森の上にのぼったら、おまえたち二人は、結婚のパレードのなかにいるのだ。仲人には、カワカマスとカワスズキがなる。・・・

 ヨハンカには、わしの持っているベールのなかで、いちばんよいものをおくるから、それを着せなさい。」

結婚式は、皆が集まって美しいふるさとのことを喜び合う、口実のようなもの。

しかしベーナはお祭り騒ぎが嫌いだし、こんなに歳をとっているのに今さら式などおかしいと思っている。その気持ちにヨハンカも共感している。

そんな二人をよそに、式の準備は着々と進む。

 

子分のカッパたちを一部紹介。

左:バイオリン弾きのカッパ  中:笛吹カッパ  右:おしゃれな銀色カッパ

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結婚式の知らせをうけて、魚はもちろん、カエルやザリガニ、昼の小鳥、夜の小鳥たちも大喜び。

皆が集まって、御馳走を食べたり、音楽を楽しんだり、花火を見たり、とそれはそれは華やかなのだから。また晴れ着で着飾り、自分の美しさをみせびらかすチャンスでもある。

 

どれもこれもコピーしたいくらい、絵がおもしろいのです。

いくつか紹介します。魚と鳥です。

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私が気にいっているおばあさんの魚です。

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鉄砲を持って見張りをするフクロウ。

 

次の4枚、このインパクトに勝てず、やはり貼り付けてしまいました。

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さて結婚式。

おめかししていますね。

左下:ヨハンカのベールの美しいこと。

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結婚式の準備はOKです。 これでめでたしめでたし、と終わると思うでしょう?

違います。

 

「まあ一回だけ、結婚式をがまんしてくれよ」と

カッパに懇願され、逃げない約束をする二人。

 ベーナ「やりたいようにやるがいい。わしは目をつぶり、ふれをふせて、息をとめることにする。結婚式のときは、ただの丸太のように見えるだろうよ」

ヨハンカ「わたしも丸太になるわ。ねえ、ベーナ、結婚式がすんだら、一緒に目をさましましょうよ」

 

当日、結婚式のために皆が集まっている。スターレクの挨拶が始まる。二人はまだ出ていかない。控えの間で聞いている。

立派な挨拶に、皆が拍手を送っている。

スターレクが続ける。

 

一晩考えたのだが、結婚式に花嫁花婿が一緒にいなければならないとは、どこにも書いてない。もしかすると二人は村から散歩に出て、ふたりきりでアシの間を泳ぎ回ったりしたいかもしれない。二人を無理にここに立たせようとしたのはまちがいであった。

二人の生活がこれからも変わりなく続きますように。これからの日々がみんなの喜びとなり、わたしたちを取り巻く美しい自然を楽しむことができますように。

 

スターレクが話し終わったとたん、結婚式の楽しい気分が爆発した。そのあと皆でおおいに楽しんだ。スターレクはこの世で一番賢いカッパだと褒め称えられた。

 

そして鯉の二人は、というと、アシの間の、二人きりになれるところへ入っていった。

 

 おしまい。

 

カッパの周辺・雑記

最初に言及から(shellさま)。

わたしは実は・・カッパが怖いのです。苦手なのですよ・・・笑*
鱗をもたない生き物で、ナマズとか山椒魚などの皮膚の感じがしますね

わかります。あのヌルヌルがいやなんですよね。

逆に『おかしな結婚式』の初めの方に、こんな一節があります。カッパから見た鯉の描写です。 

p12

鯉はどうやっても鯉でしかありません。体じゅううろこだらけで、ひればかり。

ものしらずでなににでもおどろくし、なまけもので、礼儀なんてものはこれっぽっちもわきまえていないのです。

完全に 上から目線!チェコではカッパは偉いのです。自然界の主みたいな感じもすれば、浪士さまのあこう劇場の登場人物みたいなカッパたちも出てきます。

ヨーロッパでは「カッパは川の水死体」という説もあります。水の流れでゆらゆら動いているように見えるのです。

 

簡単にカッパ作品の作家たちについて。

『おかしな結婚式』

お話:ボフミル・ジーハ(Bohumil Říha)

1907 -
チェコスロバキアの作家。
元・チェコ作家同盟書記,元・国立児童図書出版所所長。
ボヘミア生まれ。
教師や視学官を経て作家となり、1930年以降新聞や雑誌に作品を発表し、’52年チェコ作家同盟書記となり、’56年国立児童図書出版所所長を務める。’75年チェコスロバキア国民芸術家の称号を受け、’80年国際アンデルセン賞を受賞する。作品に「ぼくらは船長」(’63年)、「ビーテクのひとりたび」(’73年)など。

コトバンクより引用

挿絵:ヤン・クドゥラーチェク(Jan Kudláček 

1928-

モラヴィア地方、モラフスキー・クルムロフに生まれる。プラハの国立美術学校を卒業後、カレル大学で芸術史を学ぶ。1957年に造形美術アカデミーを卒業してから、子どものためのイラストを描く仕事に従事する。柔らかな色調で幻想的な作風を特徴とする。

幼いころ過ごした自然豊かな故郷の生物のほか、池や川の世界、とくに魚やカッパを好んで描く。

1972年に外国語の出版物を扱う出版社より、ルケショヴァーの本のイラストを依頼される。1971年に『ペトルーシュカ(Petruška, 1970)の挿絵でブラティスラヴァ世界絵本原画展入賞。ルケショヴァーと組んだ四季をテーマにした4部作のほか、『チョウさんさようなら』、カッパの世界を描いた『カッパたちはどうやってナマズたちをなだめたか』などがある。

国際子ども図書館 チェコへの扉』より引用

 ヤン・クドゥラーチェク 仕事場など

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Vzpomínání se závany motýlích křídel aneb významné životní půlkulatiny ilustrátora a malíře Jana Kudláčka

ヤン・クドゥラーチェク インタビュー(チェコ語。個人メモ)

www.youtube.com

Malíř a grafik Jan Kudláček - Oficiální stránky Obce Dolní Dubňany

 

ルケショヴァーとタッグを組んだ作品が素晴らしいのです。

だいたいこんな感じ。

http://www.lab-curio.com/book/0905/IMG_8004.jpg

http://www.lab-curio.com/book/0905/IMG_8005.jpg

http://www.lab-curio.com/book/0905/IMG_8006.jpg

 

http://www.lab-curio.com/book/0905/IMG_8007.jpg

 http://www.lab-curio.com/book/re/DASSCHNEEPFERD.htm

 

 ヨゼフ・ラダについてはウィキペディアを見てください。(簡単ですけど)

ヨゼフ・ラダ - Wikipedia

チェコ近代絵画におけるもっとも「チェコ的」で独創的な画家で、チェコ人で知らない人は絶対にいないし、カードや絵葉書など多数キオスクなどで売っており、旅行に行ったらすぐ目につきます。うちにも数十枚あるのです。

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https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/236x/b6/d1/da/b6d1dae7bf9efe16560a0437b8a2dedf.jpghttps://s-media-cache-ak0.pinimg.com/236x/2c/03/bf/2c03bf1078c0ef51e80c41948617daab.jpg

絵本画家でもあるが、大人の小説の挿絵もたくさん手掛けています。

とにかくこの人について語ると、うち中からあの本もこの本も取り出さなければならず、キリがないのでここで止めますね。

 

あとカッパは現在でもよく扱われています。

最近のカッパ氏ですね。

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/564x/59/3a/ae/593aaefb0c6ca78a8e05d47b6f1ba2cd.jpg

 

カッパ関連、短いですがここで終わります。

 

 

*たまうきさまの記事(2017-03-05)  多層球について

りんさまのコメント

故宮博物館展に行ったとき、似たようなのを見ました。あとはNHKのテレビです。

すごいですよね。すべて計算されて彫られているんですよね。それをドイツ人だったか、どこかのヨーロッパの人が、解き明かしたとか?

りんさま、勝手に引用してごめんなさい。

正しいです。NHKでやったのも知っています。見ていないんですけど。

りんさまのコメを見て、すぐに記事に入れようと思いました。

私が個人的に思い出したのはこの本です。

エンデ全集〈1〉ジム・ボタンの機関車大旅行  – 2001/6/18
ミヒャエル エンデ (著), 上田 真而子 (翻訳)

出版社: 岩波書店 (2001/6/18)

 

p59「そうそう、象牙細工師も~」から読んでください。

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ヨーロッパでも古来から象牙の教会調度品・美術品はまず多くあるし、博物館にも中国の作品が飾られています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Crosseron_MNMA_Cl.430.JPG

多層球は世界中に散らばっており、エンデはもちろん実際に現物をみたことがあると思います。エンデは日本にもすんでいたし、後妻は日本人でしたから、日本の専門店や博物館で多層球を見たかもしれませんね。

 中国人が手を使ってやった気の遠くなる作業が、ヨーロッパの卓越した旋盤技術で再現もできるらしいです。(NHKの番組を見ていなくて残念)。

下の動画はドイツじゃなくて台湾の人があげているもの。1分以内で多層球が完成。

 

www.youtube.com

 おわり

 

 

おばけとかっぱ (チェコのカッパ-1-)

 カッパ(かっぱ、河童)は 日本人なら誰でも知っている愛すべき妖怪です。

柳田國男の「河童駒引」や折口信夫などの著作も有名ですし、芥川龍之介 も『河童』(昭和2年)という作品を書いており、命日の7月24日は「河童忌」と呼ばれています。(芥川『河童』は1958年にスロヴァキア語訳が出版されている)

 

 そして私はチェコのカッパの話にも馴染んで育ったのです。過去記事でも取り上げたカレル・チャペックの作品集ですが『長い長いお医者さんの話』岩波書店中野 好夫訳、ただし英語からの重訳)。この本の中に「カッパの話」というのがあります。

引用します。

(略)

それからフロノバじいさんの水車の前にも、一匹住んでいました。こいつは、水の中で馬を16頭飼っていました。技師たちが、そこを流れる水の力が16馬力だ、といったのは、そのためなのです。この16頭の白馬が、せっせと引っ張っていたものですから、水車はいつもクルクルと、それは威勢よく回っていました。

フロノバじいさんが死んだ晩、そのカッパは、だまって16頭の馬の引き綱をはずしてやりました。そこで、ちょうど三日のあいだ、水車は死んだじいさんのために、じっと、とまったままになっていました。

(略)

ここはほんの導入部で、話はこれから始まるのですが。(太字は私)

カッパは日本だけのものじゃないんですね。朝鮮半島からヨーロッパにかけて、水の精と馬にまつわる話はたくさんあるそうです。興味のあるかたのために、記事末に参考文献を一冊載せておきました。

 

チェコのカッパ

基本知識として確認します。というのもチェコでもお話によってバリエーションがあるので。

 チェコ語でカッパは Vodník といって”水男”、川や湖や池などの水底に住んでいる。

粉ひき小屋のそばの池が多い。池の主と考えられており、池や水車や魚のめんどうをみて、たいていは村人ともなかよしである(図③)。

悪いカッパもいて、水車の水を止めたり水車の羽根を壊したり。また、水辺に近づいた人間を引き込んで溺死させることも。

水の中では力があるが、陸に上がると力は弱い。緑色の燕尾服を着ていて、それはいつも濡れていてる。乾くと神通力がなくなったり死んでしまうといわれている。

体は緑色で水掻きが付いた手足を持っている。赤い帽子に赤い靴、そしてパイプをくゆらしている。月夜の晩に、柳の枝に腰掛けて靴を直すといわれている(図④)。

昔話では、溺死者の魂を壺に入れて集めたり、娘をさらって妻にするというのもある。またドボルザーク交響詩「水の精」(The Water Goblin、1896)でも扱われている。

 

おばけとかっぱ

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おばけとかっぱ  (世界傑作童話シリーズ) 1979年
ヨゼフ・ラダ (著, イラスト), 岡野 裕 (翻訳), 内田 莉莎子 (翻訳)、173ページ

出版社: 福音館書店

今日はこちらの本。 

表紙をめくると

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右頁:

パイプをくゆらせているのが主人公かっぱのブルチャール

緑色のジャケット、赤い靴、赤い帽子(ときに緑の帽子も)、長い金髪を垂らし、たいていパイプをふかしている。住まいは水の底だが、ペットの猫もいて、室内の調度品などは人間の家となんら変わらない。

ナマズにまたがっているのは息子のプレツ

シスロフ村の古びた水車小屋の池に住んでいる。

 

基本知識で紹介した恐ろしげな妖怪としてのカッパではなく、チェコ児童文学の世界では、人間臭い愛すべき登場人物として描かれます。そしてチェコの子どもだったら誰しも子供のころに読む本です。

 

そしてここに親友のおばけ ムリサークと、その息子ブバーチェクが加わります。おばけは人を怖がらせるのが商売ですが、自分の村ではおどかし稼業がうまくいかなくて、友人のカッパに誘われて引っ越してきたのです。

さらに村人たち、その子どもたち、伯爵夫人や泥棒たちなども混じって、様々な事件が起こります。

全部で11の話がありますが、全部はとても書けないので、興味のあるかたはご自分で読んでくださいね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ちょっと絵の解説だけ。

 図③

プレツ もブバーチェクも いってみれば普通の子どもですから、村の子どもワシークとマリヤンカと仲良くしています。そしてこの子たちはかっぱのブルチャールから昔話を聞くのが大好き。水車小屋に集まって村人たちは一心にお話に耳を傾けます。

http://www.pohadkar.cz/public/media/Bubaci_a_hastrmani/obrazky/obrazky-bubaci-a-hastrmani-2.jpg

 

図④

カッパは水の中でも陸の上でも使える靴を自分で作ります。手元がはっきり見える満月の夜が一番仕事ができます。

ブルチャールは、村の学校を卒業したプレツを靴屋のところへ見習奉公に出しました。

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/236x/ee/6a/9b/ee6a9b5452b3f965a20ad5dc33428c58.jpg

 

図⑤

ワシークとマリヤンカは空の冒険をします。

おばけの飛行機に乗せてもらうのですが、なんのことはないほうきなのです。

ですがブバーチェクが操縦するとビュンビュン飛びます。(うしろでプレツがマリヤンカを支えてあげている)。このあと大人たちに叱られるんですがね。

f:id:cenecio:20170302212451j:plain

 

⑤ 

ヨゼフ・ラダの話は、いつもほのぼのとしたユーモアに溢れています。

たとえば

かっぱは今でも水の底の壺に、人間の魂を詰めているのかと聞かれ、

「ほかのかっぱの手前もあるから、人魂は置いておかないわけにはいかない。・・・が、もう半分に減ってしまったよ。うちの坊主が少しずつかじっているからな・・・」 

とか

世の移り変わりも激しく「おばけの自動販売機」なんかができて、「昔から続けてきたていねいなおどかしの仕事を、機械にさせるとはあんまりだ」と怒ったり。

また(p44-45)

「わしには、どうなろうが同じことだ。・・・わしはどっちみち、かっぱの年金生活者、つまりご隠居ってわけだからね。

だが気の毒なのは若いかっぱたちさね。水の中に人を引っ張り込んだりする仕事がなくなってしまった。今ではどこのうちにも風呂があって。わざわざ池に来て・・・水浴びしようなんて人は誰もいない。風呂なんかなくしちまって、人間はまた池で水浴びをすりゃいいんじゃ。失業したかっぱを救うために!」

 

 

「まっぴらごめんだね。がまんできんのは、あのコンクリの橋だ。どんな小さな川にもどんどこコンクリの橋かけちまったうえに、らんかんまでつけてくれるんじゃから。

・・・古い腐った橋を壊されたのは、まったく残念だったね。あの橋は、むすめっこが池に水をくみにきたりすると、足元でぽきりと折れて、ドボン!水に墜落ってぐあいで、すばらしかったもんだがねえ」

 

といった調子です。なんとなく雰囲気はわかってもらえましたか。

今日はこのへんで。

次回もかっぱが出てくる話です。

 

参考

チェコ語原書 新版と旧版

f:id:cenecio:20170221170612p:plainf:id:cenecio:20170221171148p:plain⑥⑦

 

 

研究書 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51KI%2BljG8gL.jpg

 

 「水辺の牧にあそぶ馬を河童が水中に引きずりこもうとして失敗するという伝説は、日本の各地に見られる。この類話が、朝鮮半島からヨーロッパの諸地域まで、ユーラシア大陸の全域に存在するという事実は何を意味するのだろうか。

水の神と家畜をめぐる伝承から人類文化史の復原に挑んだ、歴史民族学の古典。」(解説より)

カッパ続く 

ミッフィーパパが亡くなったと夫が叫んだ朝・ブルーナのデザイン

その大声で知りました。

          f:id:cenecio:20170218174119p:plain

           日本ではうさこちゃん 英語ではミッフィー

       オランダ語の本名は  インチェ・プラウスNijntje Pluis)        

            https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/564x/2e/9e/9c/2e9e9c40cdd4191d5392f94943765552.jpg                         

 ディック・ブルーナDick Bruna

うちの子どもたちにとってはミッフィー、わたしにとってはデザイナー、装丁デザインのブルーナ

私はオランダが羨ましくてたまらなかった。読書週間には毎年、ブルーナデザインのポスターが、オランダの街のあちこちに貼られるのです。

くろくまちゃんと

うちで

のんびり

本を 読もうよ

 

f:id:cenecio:20170220141309j:plain

f:id:cenecio:20170220141334j:plain https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/564x/02/e3/c3/02e3c3f27bb3d134d8bbda78d816ee0d.jpg

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/236x/ac/93/f7/ac93f789eb320414304b0d239bb90742.jpg https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/236x/e8/8d/9c/e88d9c348dbc05e0b9b127b77029479f.jpg

可愛くてたまりません。

 

オランダの新聞やTVニュースから切り取った写真で追悼します。

f:id:cenecio:20170218162019p:plain

'Iedereen omarmde Dick Bruna'|Binnenland| Telegraaf.nl

f:id:cenecio:20170218162601p:plain

f:id:cenecio:20170218160959p:plain

Zo neemt Nijntje-stad Utrecht afscheid van Dick Bruna - Beeldende Kunst - Voor nieuws, achtergronden en columns

訃報を知って集まったユトレヒト在住の親子たち。

花を捧げました。

f:id:cenecio:20170218162158p:plain

やはりすぐに駆けつけた親子。ユトレヒトミッフィー広場。

 

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http://nos.nl/artikel/2158759-titel.html

ミッフィーパパ。

哀悼の印のリボンを巻いている。

 

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マドローダムにある子供の遊び場。

Madurodam kiest voor een Nijntje speeltuin - BOERplay

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 2005年マキシマ王妃と長女とともに。

http://nos.nl/artikel/2158703-dick-bruna-veroverde-met-nijntje-de-wereld.html

 

 私の写真です。銀座にて。

f:id:cenecio:20160628185102j:plain

このお店は、銀座にある

ジュエリー・ウォッチショップ「銀座天賞堂TENSHODO×miffy

ミッフィーコラボレーションして、様々なアイテムを作って販売しています。

女性は店員で、たまたま外に出てきたのでした。それとも逢い引き??

キューピッドは1997年、お店がリニューアルオープンしたとき、シンボルとして作られました。銀座に来ることがあったら見てくださいね。

  

 追記:メグレ警視

すばらしいデザインは多々ありますが、今日はメグレシリーズに絞って、

少しだけ見てみます。

cenecio.hatenablog.com

ここでも述べたのですが、シムノンのメグレシリーズは、日本では想像できないほどヨーロッパでは浸透していて人気です。

 

http://www.trussel.com/maig/covers/librematch.jpg http://www.trussel.com/maig/image/tele01.jpg

左:パリ・マッチ紙 追悼特集

右:俳優(Jean Richard)に演技指導するシムノン

 

 オランダ語翻訳のカバーデザイン。

オランダ人やベルギーのオランダ語話者は、シムノンというとブルーナが描いた表紙を思い浮かべるのです。

こんな感じ

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/564x/ef/d9/ca/efd9ca444e5ec7867c36c057812d3c97.jpg https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/564x/09/a7/0e/09a70e514240ea6761a99b5890e3ffb6.jpg

 

 まだこのようにたくさんあるのです。ピンタレストにもなっています。

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ブルーナさん、ずっとみんなの心に生き続けますね。

 

 今日はここまで。

後で追記をするかもしれません。

カロリーヌの絵本「ユピ学校へ行く」-3-

カロリーヌの絵本シリーズ

今日はうちの子どもたちが大好きな「学校編」を紹介します。

大人の私たちが見ても笑えるかどうか、あとでぜひ意見を聞かせていただきたい。

 

表紙の犬はYoupi

黒板に「ユピ学校へ行く」と書いてあります。

花2本+花2本=ブーケ一束

可愛いですね。横からプフが何か言っている。

ユピは計算が苦手なようです。

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うちにあるのは1992年版です。他の版はあとでみましょう。

(ユピが手に持っている青い黒板ふきに注目)

 

*~~~~~*~~~~~~*~~~~~*~~~~~~*~~~~~~*

 

さてお話のはじまり。

(いつものように、絵は全部ではないし、直訳でもありません。念のためお断りしておきます。)

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今日から新学期で、ユピは初登校。

いつもの仲間たちと、学校で会えるのが楽しみです。

さ、急いで。チャイムが鳴っている。

優しい黒犬のボビは 灰色猫のミネにつきそっているし、いたずらっ子の黒猫ノワローは相変わらずふざけている。

白猫のプフは花束を持っています。

 

(教室で)

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先生「ちょっとおさらいしましょうね。わたしたちの祖先はなんという名前ですか」

ノワロー「ガリア人です。りっぱな髭をたくわえていました」

ユピーは黒板にガリア人と書いています。「それから、大きな耳を持っていました」と付け加えます。

「ちがいますよ。あれは羽がついたヘルメットなのです」と先生。

 

算数では「ネズミ1匹+ネズミ1匹は?」と先生に聞かれ、

「朝ごはん」と答えるユピでした。

地理では地球儀を見て

ぼくんち、見えないよう」。

またまたノワローがふざけています。

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絵合わせではユピはいつになく優秀です。

ですが、ノワローにまたしても邪魔をされます。

ノワローの顔を見てくださいな。

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お絵かきの時間。

先生「あなたたちの目の前にあるものを描いてください」

目の前にあるもの・・・

赤いりんごです。

白猫のプフは

「色なら白がやっぱ最高」と言って白いりんごを描きました。

後ろに座っているユピはプフに言います。

「ねえ、じっとしてて。でないと君のポートレートがうまく描けないから」

 

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ユピの描いた絵を見た、先生のあきれ顔といったら。

(ここは子どもたちにすごくウケるところです)

 

お絵かきはもう終わりよ。さ、ノートを出して!

書き方をやるって?バンザーイ!

ユピはもうアルファベットを知っているのです。

 

おや、ノワローが紙飛行機を飛ばしてきました。

 

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大変だ、きっとあとでバツを食らいますよ。

(黄色いカバンからネズミが…!)

 

このあと体操の時間がありますが、省略しますね。

「学校編」はこれでおしまい。

 

*~~~~~*~~~~~~*~~~~~*~~~~~~*~~~~~~*

ほかの版の表紙

時代に合わせて絵も違うのがおもしろいです。

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最新版もいろいろあるみたいです。

黒板の下にぶら下がっている「黒板ふき」に注目。        

 

f:id:cenecio:20170205172435p:plain1966年

色が古めかしくてすてきです。

 

カロリーヌのなかで 学校の話は珍しい。

たいていが余暇や行事や旅行・冒険の話なんです。

ところが文化の違う私たちがみると興味深いことがたくさんあります。フランスでは、黒板は水で濡らしたスポンジで拭きます。

表紙の絵ではユピが青い色のスポンジを持っていましたが、最新版の絵では、下の写真のような天然海綿の色のが黒板から下がっていますね。

 

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通学カバン

Rentrée scolaire : le bon vieux cartable Tann's ressuscité - 1 septembre 2012 - L'Obs

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カロリーヌに出てくるような通学かばんは今でも販売しています。

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Rentrée scolaire: Les bons plans pour les fournitures de la rentrée 2014 (cartable, calculatrice, cours de foot)

ノスタルジーを感じるでしょうね。

 

今は素材が軽くて丈夫で、色も明るくキャラクターがついているものが主流です。

どうしても流行に左右されますが、ハローキティは根強い人気があります。

下の画像検索でどうぞ。

photos cartable scolaire - Google 検索

白熊も食べたがるベルギーワッフル、作ってみました。

白熊さん、ベルギーにおいでなさい。

 

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今朝はこんな記事を見つけてすっかりご機嫌です。

ワッフルは世界中で食されていると思いますが、ヨーロッパの人はすぐにベルギーのワッフルを思い浮かべるようです。しかもリエージュ風とブリュッセル風を。

もちろんオランダやフランスやノルウェーのも有名でそれぞれにおいしいのです。どれもその土地にあった食べ方があるんですね。

これまで、shellさまと、そしてギアさまとはすでに1年前からワッフルの話をしてまいりました。ギアさまはご自分で作ったワッフルをブログ上で披露されましたし、作り方も丁寧に教えてくださいました。

 

一人食堂さま(garigarigarikuson)

にも無理を言ってレシピをお願いしました。

こちらです。どうやらリエージュ風に近いようです。

米粉を使う所がおもしろいですね。

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というわけで、ワッフルメーカーを買ってきて、一応レシピに沿って作ってみました。

 追記:なぜか貼り付けた一人食堂さまのリンクが消えてしまうのです。日付の2月3日のブログにいらしてくださいね。

 

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ところがですね、最初からうまく行くとは思っていませんが、案の定、イーストがちゃんと膨らまなかったのです。それと塩を入れるのを忘れた!(そそっかし!)

ワッフルシュガーは30グラム程度入れました。

娘や夫はそれでも喜んでおいしいと言って食べてくれました。

味はほんのりシナモン風味にしました。夫は「もう少し砂糖を入れてね」と次回に向けて要望を出してきました。

ええ、次はもう少しうまくやれると思います。

一人食堂さん、ありがとうございました。

 

ギアさまのレシピ

ギアさまは「ベルギーを旅してワッフルに惚れ込んだ、本間節子さんの本を持っているのです」と2種類、紹介してくれました。

①「イーストでふんわりブリュッセル風」


プレーン生地4〜5枚分
水・・・125ml
ドライイースト・・・小さじ1/2
砂糖・・・20g
卵・・・1個
薄力粉・・・60g
強力粉・・・60g
塩・・・小さじ1/2
無塩バター・・・30g
粉砂糖・・・適量
①ボールに水を入れ、イーストを加えて混ぜる
②砂糖、卵を加え泡立て器でよく混ぜる
③薄力粉、強力粉、塩をあわせ一度にふるい入れる
④泡立て器でよく混ぜなめらかにする
⑤湯せんで溶かしたバターを加えて、さらに泡立て器でなめらかになるまで混ぜる
⑥ラップをして1時間〜1時間半、量がふえてふんわりとし、泡が出てくるまで室温に置く
⑦予熱したワッフルメーカーで3〜4分焼き色がつくまで焼く
⑧焼き立てに粉砂糖をふって、好みのフルーツなどを添える

 

②「イーストでもっちりリエージュ風」


水・・・100ml
イースト・・・小さじ1
砂糖・・・20g
卵黄・・・1個分
強力粉・・・90g
塩・・・小さじ1/2
無塩バター・・・80g
薄力粉・・・90g
①ボールに水を入れイーストを加え混ぜる
②砂糖、卵黄を加え泡立て器でよく混ぜる
③強力粉と塩を一度にふるい入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる
④バターを小さめのボールに入れ、泡立て器でクリーム状になるまで混ぜる
⑤、③に④のクリーム状のバターを加えでなめらかになるまで混ぜる
⑥薄力粉を一度にふるい入れ、ゴムベラでなめらかになるまでよく練り混ぜる
⑦ひとまとめにしてラップをして室温で約1時間〜2時間、生地がふくらんで、だいたい倍くらいになるまで置く(一次発酵)
⑧打ち粉(強力粉)をした台に取り出し、軽くまとめ8等分に切る
⑨手で丸めて打ち粉をした台の上に少し間をあけて並べ、ラップして乾かないようにし、ひとまわり以上大きくなるまで発酵させる(2次発酵)
焼成(上と同じ)

ギアさま、ありがとうございました。ぜひこれにそって作ってみたいと思います。

 

楽しいワッフルメーカー

ヨーロッパで売っている製品の一部です。

子供たちも手軽に作れますね。

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Coffret 100% chef : le gaufrier – La Grande Récré : vente de jouets et jeux Ecoiffier

 

 

オランダでワッフルといったらこれ!

さぴこさんが先月記事を書いていました。

業務スーパーおすすめ!オランダ伝統菓子「ストロープワッフル」2017-01-29

日本でも普通に売っているなんて知らなかった。

私にとってはアムステルダムの空港で買うお土産であり、オランダ帰りの人が手渡してくれるもののひとつです。

ストロープワッフル(stroopwafel)は2枚の薄い記事の間にシロップ(stroop)を挟んだものです。詳しくは→ ストロープワッフル - Wikipedia

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グレーテルのかまどNHK Eテレ)ご存知ですか?

前はよく見ていたんですけど、最近離れていたら2月6日にワッフルをやったようで、もうがっかり!どなたかご覧になりましたか。

ノルウェーの国民的絵本の主人公「スプーンおばさん」のワッフルを作る、というコンセプトです。ナビはこちら瀬戸康史くん。

 

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www.nhk.or.jp

至れり尽くせりの丁寧さでレシピが載っています。

ぜひちょっとだけでも覗いてみてくださいね。

こんなハート形の焼き器もほしくなっちゃう。

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下は「スプーンおばさんノルウェー版です。

絵がとってもすてき!

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日本では

『小さなスプーンおばさん

作: アルフ・プリョイセン
絵: ビョーン・ベルイ
訳: 大塚 勇三
出版社: 学研

出版社からの絵本紹介:

ある朝、目がさめたら、いきなり茶さじくらいに縮んでしまうスプーンおばさん。気丈なおばさんは少しもあわてず、てきぱきと困難をきり抜けていく。気のやさしいご亭主との静かな暮らしのなかでおこる珍事件を明るくユーモラスに描いた物語。

 

みなさんもワッフルを作られたら、ブログにアップしてくださいね。

ではまた。 

 

追記:白熊つながりで

http://referentiel.nouvelobs.com/file/13545358-avec-la-nuit-chez-l-ours-le-zoo-de-la-fleche-a-mis-dans-le-mille.jpg

Avec la nuit chez l'ours, le Zoo de la Flèche a mis dans le mille - 14 décembre 2014 - L'Obs

夜も白熊と過ごせるホテルがフランスにあります。

 

カロリーヌの公現祭「王様のケーキ」+うちのそら豆コレクション

ソラ豆に当たると王様になれる!

1月6日カトリックの祝日です。

公現祭エピファニー)といいまして、ガレット・デ・ロワという「王様のケーキ」(パイのほうが近いかな)を食べます。

切り分けられたケーキの中にそら豆(*フェーヴともいう)が入っていたら、その日はいちにち王様になれます。紙でできた金色の王冠をかぶってね。

 今日は1月30日で、1月も終わっちゃいます。

その前に急いでこの愛らしいお話を書いておきます。

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Caroline fête les rois  – 発行年:1993
著者: Pierre Probst   出版社:HACHETTE

 

カロリーヌの絵本シリーズについては以前、簡単に紹介しました。

カロリーヌの眩しさ フランスの宝物「カロリーヌのぼうけん」 - ベルギーの密かな愉しみ

ではだいたいの話を。絵も全部ではありません。念のため。

 

 カロリーヌは大忙し。 

バターに卵、小麦粉・・・えいやっと!

右にいるのはキッド(ライオンの子)で、

左のボビ(犬)がそら豆を手渡します。

「フェーヴを中に入れなくちゃ」

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できあがったら、みんなでいただきます。

切り分けると早速、縮れ毛の子犬のユピーが

パクッとひとかじりしました。

「ぼく、そら豆をのみ込んじゃった!」

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まあ大変。

飲み込んでしまったらお話になりませんね。

ぶち壊しです。

困ったな、もう小麦粉がないし。

 

そこでケーキ屋さんで買ってくることにしました。

それにはお金がいりますね。

みんな自分の貯金箱からお金を出し合いました。

白猫のプフとユピーは、大きなケーキを買ってきました。

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そら豆が当たったのは誰でしょうか。

ぼくだよ、とキッドが得意げに言います。ほら、見て!

ところがプフも同時に言うのです。

ぼくも。ほら・・・歯のあいだにはさまってるんだ。

そんなことってあるでしょうか。ケーキに二つのそら豆なんて?

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カロリーヌは歯医者に電話をかけます。

先生、緊急なんです。そら豆が歯に挟まっているんです。

 

歯医者さんがプフの口の中から取り出したもの

それはなんと ルビーでした。

ケーキ屋さんへ レッツゴー、です。

 

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ケーキ屋さんの喜びようといったら!

指輪のルビーがはずれて、ケーキの生地に入ったのですね。

どこでなくしたんだろうと思っていたんだよ。

 

ケーキ万歳 王様万歳!

そうだ、お礼に大きなケーキを作ってあげよう。

 

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 今度は八匹がそれぞれ王冠をかぶり、みんなが王様です。

なんてすばらしい日でしょうか。

このルビーの話は長く語り継がれそうですね。

 おしまい。(それにしても大きすぎるケーキです!)

 

 * 我が家のフェーヴのコレクションを紹介します。

興味のあるかたはどうぞ。

 

 

贈り物を持った博士たち 2点。

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こちらがパイの中に入っていたフェーヴ(fève)。

昔は本物のソラ豆が入っていたそうで、陶製の人形が使われるようになったのは1870年からだと言われている

 

こちらはブリュッセルの思い出ひな壇。豪華なフェーヴパレードです。

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右奥の二つ:ハリーポッターシリーズ。

正直いうと私はパイの中からこれが出てきたときにはガッカリ。伝統的な人物がよかったのに…。

最近は現代っ子向けに、映画やディズニーアニメのキャラが入っている。 

あとはすべて買ったもので、前列7点と小便小僧のジュリアン君の両側にある2点。

いずれも陶器でできていて、観光客や収集家向け。

 

 モンスの思い出ひな壇。(モンスはベルギー・ワロン地方の町)

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こちら8点は非常に貴重で高価な品々である。

昔、モンスの教会で買ったのだが、おととしにはもう売られてなかったと聞いた。

上段、猿の横の死刑執行人がおもしろいでしょ。

ほかもすべて美しく手がこんでいる。

 

追記 

*2012年に「カロリーヌの展覧会」があったようで、そのポスターと、訪問したことををブログに書いているフランス人のサイトです。

私の忘備録として貼り付けています。

f:id:cenecio:20170126132337p:plainポスター

parfumeuse.canalblog.com

 

追記:ドイツ メルケル首相と公現祭

王冠をかぶった子どもたちの取り囲まれています。

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アン・モーティマーの世界~クリスマスの絵本~

わたしね、白状すると、可愛いものが大好き!

小さくて可愛くて色がきれいなもの。

みなさんだってこどもの頃、自分の気に入ったものを集めたり切り抜いたりして、宝物として、箱や机の引き出しにしまっておいたのでは?私にとっては絵本だって同じ。

でも今は恥ずかしいのでそういう趣味を隠して、オトナのふりをしていますけど。

ゆうべ、さぴこさんの記事(2016-12-19)を読んだら、そんな子供時代の楽しい記憶がさーっと、波が打ち寄せるように体の中に広がってきました。

 さぴこさんはもう、何というエネルギーでしょうね。9000字の記事ですから(@_@)

15冊の本に関しては、私は半分くらいしか知らなくて、いずれ他も読んでみたいと思います。

 

今日取り上げるのは

13 こねこのみつけたクリスマス

14 ちいさなねずみのクリスマス

なんてことを!よりによって、アン・モーティマーのねずみねこの本をダブルで選ぶなんて!悶絶死する人が出たらどうするんでしょう。

 

画像お借りします。

f:id:cenecio:20161220151955p:plainほるぷ出版

 

f:id:cenecio:20161220152016p:plain徳間書店

 

挿絵を描いた人 アン・モーティマー(Anne Mortimer)

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Anne Mortimer

イギリス・サマセット在住。王立細密画家協会会員で、野生植物や花の絵が専門とのこと。グリーティングカードやカレンダーの挿絵などでも有名です。

絵本は猫の一連の本が大人気で、猫を描かせたら右に出る人はそういないと言われているそうです。

ほかの本の例です。

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13 こねこのみつけたクリスマス

子猫が五感を使って、冬の情景とクリスマスという一大イベントを経験する話です。

もう読んでもらう以外にはありません。解説するのは野暮なんですね。

猫の髭や毛の一本一本まで細かく描かれています。表情や肢体など、猫を本当によく観察しています。子猫の好奇心や興奮がよく伝わってきます。

 

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おもしろいのは、左頁だけにお話が書いてあるんですが、あたかも一枚の絵の中央部分に柱状のテキストボックスを入れたようにしてあること。

 

お話を書いたのはかの有名なマーガレット・ワイズ・ブラウン(Margaret Wise Brown 1910 - 1952、アメリカ)です。

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「お話」と書いてしまいましたが、むしろ詩のような感じで、これをブラウンは「幕間劇」(インタールード)と呼んでいるそうです。

そして半世紀もあとに、アン・モーティマーによってすばらしい挿絵がつけられ、もっと豊かさを増した本は、この時期に子供たちの手から手へと渡るのです。

 

 

14 ちいさなねずみのクリスマス

表紙を開くとこれです。

わあ、可愛い!なにしてんの?と子供たちが一斉に声をあげるところです。

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いや、表紙からしてもうワクワクしてました。

さっきの猫は人間と一緒だけど、ねずみはそうじゃないみたいだ、と子供たちは予感するのです。

 

人間の家に住んでいるねずみたち。人間のいないクリスマスイブの日、まるで人間がするみたいにクリスマスを楽しみます。

主人公はさっきのステキな王冠をかぶった子です。

この子が大はしゃぎなんですが、

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小鳥のお客さんをちゃんともてなしたり、

 

たくさんあるご馳走に迷ったり、

 

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仲間とクリスマスの歌を合唱したり。

 

するとシャン シャン とそりの音が空に聞こえます。

 

 

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ねずみもちゃんとサンタさんからプレゼントをもらいました。

中身は?

もちろん教えるわけにはいきません。

ご自分で確かめてくださいね。

(絵本はここで終わりです)

 

ねずみ好き

我が家はハムスターをたくさん飼っていたので、ねずみが大好きです。

1994-95年フランスへ家族で行く時は、一匹ずつしっかりしたお宅を選んで里子に出しました。

その当時の写真をお見せします。

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これはとても気に入っている写真です。

 

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ふつう食べ物はいったん頬袋に詰めるはずなのに、この子はこたつにでも入っている感じで寛いで豆を齧っています。